2015年06月18日

木村明子さん連載、日本橋「七福神めぐり」

<消しゴムはんこ通信編集部/2015年6月18日配信>

消しゴムはんこ作家・木村明子さん(くま五郎本舗)の連載
「木村明子のさんぽではんこ」をお届けします。
(毎月18日頃更新予定)



「今日は暑いねぇ」という会話が日常的になりつつある今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。千葉県を拠点に活動している消しゴムはんこ彫り、木村明子と申します。


「木村明子という人物が各地を散歩してはんこを作る」というこの連載、今回は東京都中央区日本橋にて「七福神めぐり」をしてきました。

なぜ七福神を巡ったかというと、それは私が最近抱いたひとつの願望に関係があります。その願望とは「今よりももっと体力をつけたい」というものです。ではどれくらい体力をつけたいのかというと、「ジャングルの奥地に置き去りにされても1週間は生き延びるくらいの体力」です。

ジャングルの奥地で生き延びるには相当の体力がいることでしょう。都会の真ん中での七福神めぐりでひーひー言っている場合ではありません。調べてみると、日本橋の七福神めぐりは1時間くらいでできるとのこと。自分を甘やかさないために、あえて午後用事がある日の午前中に決行することに致しました。


私が東京メトロの人形町駅にたどり着いたのは午前10時40分のことでした。雲ひとつない空の下、まずは「小網神社」を目指すことにした私はスマホを華麗に取り出しました。今回、時短のためにスマホのマップで行き先を検索して行くことにしたのです。名づけて「スマホにおんぶに抱っこ作戦」です。ジャングルの奥地ではきっとスマホは使えませんが、まだ都会にいるので許していただければと思います。

文明の利器は素晴らしく、あっという間に小網神社にたどり着きました。福禄寿を担当する小網神社は、「きちんと感」が漂うきれいな神社でした。参拝をすませ、さて次の場所に行こうとスマホを取り出すとここで悲しい出来事が。スマホが、「該当地がないんですけど」というようなことを言い出したのです。

「いやいやいや、あるはずよ」と思ったのですが、スマホは頑としてないと言い張ります。ここで私は思いました、ああそうですねと。七福神をめぐるのにスマホに頼り切っているようではいけませんねと。少しは苦労もしなくてはならないですよねと。ええ、それはそうですよと。


というわけで、少しだけ苦労をすることに決めた私は社務所に向かい、「あの〜、茶の木神社ってどこにありますか」と訪ねました。人頼みであることにあまり変わりはありませんが仕方ありません、私には時間がないのです。

おかげ様で、社務所の親切な方が「日本橋七福会」作成のマップをくださいました。そのマップが、今後の私の生命線となりました。


さて、布袋尊を担当する「茶の木神社」にマップ片手に向った私ですが、案の定道に迷いました。都会にある神社は周りの建物との同化っぷりが半端ではなく、目的地近くにならないと気付くことができないのです。

ふーふー言いながらたどり着いた茶の木神社は、左右に並ぶお狐さまが大変りりしい場所でした。


次は大国神を担当する「松島神社」です。ここではスマホが「オッケー、こっちだぜ!!」というようなこと言ってくれたのでスムーズにたどり着くことができました。時々スマホが「直進後、50メートル先、右折です」などと大声で言うので恥ずかしいのですがそんな贅沢は言えません。「了解、曲がります!!」などと(心の中で)大声で答えながら楽しく進んでいきました。

松島神社は、ビルの1階にあるまさに都会と融合した神社でした。鳥居のそばにある松に、おしゃれ感と駄じゃれ感を感じました。


次に目指すのは弁才天を担当する水天宮です。ここで私はひとつのミスを犯しました。スマホで検索すると軽やかに「ヘイ、着いてきな!!」というようなことを言うので安心しておりますと、目的地が工事中でした。慌てて調べてみると、水天宮は現在建て直し中で、少し離れた場所に仮宮があるとのこと。「おう、ミステイク!!」と心の中で叫びつつスマホをしまった私は、強風にマップをあおられながらもなんとか仮宮にたどり着きました。

水天宮仮宮は、仮とは思えないくらい敷地が大きくすっきりとした場所でした。

スマホと私とマップの旅は続きます。次は寿老神を担当する「笠間稲荷神社」です。ここはスマホが案内してくれました。笠間稲荷神社は、歴史が感じられる趣のある神社でした。


次は毘沙門天を担当する末廣神社です。ここはスマホの知らない場所でしたが、笠間稲荷神社とあまり離れていなかったので割とすぐにたどり着くことができました。

末廣神社は、飲食店の並ぶ道にあるもっとも都会と融合した感じの神社でした。お賽銭箱の前でお昼寝中の猫に「写真撮っていい?ねえ、いい?」などと話しかけたらとても迷惑がられました。ジャングルに行く前に、動物との接し方を学ばなくてはならないようです。


さて、次はいよいよ最終目的地、恵比寿神を担当する椙森神社です。ここは今回の七福神めぐりのコースからひとつだけぽつんと離れていて、私にとってはちょっとした難所でした。スマホに案内してもらっている最中、強風に吹かれて目の前に虫が飛んできました。羽虫かと思って手で払ったのですが、しばらくすると目の前を黒い点が横断して行きます。慌ててメガネを外してみると、そこにいるのは1匹のアリでした。羽のないアリなのに空を飛んできたのでしょうか、強風恐るべしです。


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七福神を巡っている最中、まさか殺生をするわけにはいきません。土の見える街路樹を探しだしてからアリと格闘し、なんとかメガネから立ち去ってもらった時にははっきりと道に迷っておりました。さすが最終目的地、なかなかの試練を与えてくださいます。今思うとあのアリは神の使い(神使)だったのかもしれません。

どうにかこうにか見つけた椙森神社は、気のせいでしょうか、なんとなく厳しめの空気が漂う神社だった気がします。


7ヶ所を無事回り終えた私はスマホにて「小伝馬町駅」を検索しました。今までで1番分かりやすい場所のはずなのに、「経路に出ろ」としか表示されなくなりました。ここに来て、スマホも厳しめの態度で臨むことにしたようです。観念した私はスマホをカバンにしまい、道行く人に尋ねたりしながらなんとか駅にたどり着くことができました。

予定では1時間だった今回の散歩は、結局1時間半かかりました。休憩なしの1時間半はそれなりに大変でしたが、それでも全部回れたことは私にとって自信となりました。ジャングルでの1週間に1歩近づいたと言えないこともないかもしれません。今度回る時は、スマホの力を借りずにやりとげたいと思います。


ではまた!!


今回のお散歩:12,720歩



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posted by JESCAクリエイターズ at 00:00| 木村明子のさんぽではんこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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